1949-05-27 第5回国会 参議院 本会議 第36号
(拍手)なぜかと申しますと、この引揚促進の問題につきまして世上いろいろと申されておりますが、やはり私は、問題はソヴイエト当局を動かすということが鍵であるということを確信するわけなんであります。從來日本から船が廻らなかつたというような御指摘もありましたが、これはいわゆる人民裁判の召喚人などの証言の結果といたしまして、これは誤解であつたことが明らかになりました。
(拍手)なぜかと申しますと、この引揚促進の問題につきまして世上いろいろと申されておりますが、やはり私は、問題はソヴイエト当局を動かすということが鍵であるということを確信するわけなんであります。從來日本から船が廻らなかつたというような御指摘もありましたが、これはいわゆる人民裁判の召喚人などの証言の結果といたしまして、これは誤解であつたことが明らかになりました。
なぜかと申しますと、民主党の伊東隆治氏、この方は前に外務政務次官もされた方であり、外交的に識見の深い方で、民主党でも尊敬されている方と思いますが、この方の考え方では吉村隊事件を取上げることにも反対されておりますし、私がこの引揚促対についてはともかくソヴイエトを動かさなければならないのであり、ソヴイエト当局が最も神経を尖らしているのは國際情勢、もつとざつくばらんに言えば米ソ関係であり、これに対して日本國民
而もそれでも帰して下さいとソヴイエト当局に懇請をし続けて來た。併しながら、これは我々平和國民がする初めての外交手段である。それが故に外交的に、ものを考えなければいかん。ソヴイエト当局はどう考えておるかということを考えなければならぬ。そのときに常に念頭にあることは國際政局である。そうして、それに対する日本の動向はどうであるか。日本が本当の平和國家になつたかどうかということが最も肝腎なところである。